国土交通省は3月26日、日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化事業「Project PLATEAU(プラトー)」で、全国56都市の3D都市モデルの整備を完了し、開発したユースケース44件を同日リリースした公式ウェブサイト”PLATEAU ver1.0” にて公開したと発表した。同事業では、3D都市モデルを活用して社会的課題の解決を図ることを目的に、現実の都市をサイバー空間に再現した三次元の都市空間情報プラットフォームを作成。これまで各省庁や地方自治体に分散していた建物の情報や人口流動、環境やエネルギーのデータなどを三次元化した地形データと統合することで、都市計画立案の高度化や、都市活動のシミュレーション、分析等を可能にする。
また同日、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会と技術協力協定を締結。同協議会が運用する「G空間情報センター」にて、3D都市モデルのオープンデータ化を開始した。先行して東京23区の3D都市モデルデータを掲載しており、4月中に全国56都市の3D都市モデルのデータを順次オープン化する予定。オープンデータとして公開することで、誰もが自由に都市のデータを引き出すことが可能となり、防災、まちづくり、AR・VRなど様々な場面で活用できるようになる。
今後、3D都市モデルを全国に展開し、スマートシティをはじめとするまちづくりのDX基盤としての役割を果たしていくため、簡易で効率的な整備・更新手法の開発、自動運転やロボット運送等のユースケース開発の深化、街路空間(歩道・車道)や街路樹・標識など緻密なスケールでのデータ整備手法の確立などに取り組んでいく。
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