企業のマネジメント支援サービス「Co:TEAM」を運営するO:(オー、東京都目黒区)は3月25日、新卒1年目の就業者415人を対象に実施した「テレワーク下の新卒オンボーディング・新人研修の概況調査(2020年度版)」を公表した。新入社員に、テレワークを伴う新人研修の満足度を聞いたところ、「非常に良い/良かった」18.3%、「どちらかといえば良い/良かった」48.9%となり、約7割の新入社員が肯定的にとらえていることがわかった。
テレワークを伴う新人研修に対して、メリットに通勤コストの削減(61.7%)や感染対策(61.0%)、睡眠時間の増加(38.1%)など、ワークライフバランスの維持をあげる一方、デメリットとして同僚・同僚以外とのコミュニケーション不足を挙げている人が半数以上となった。
新入社員の約75%が週1~2回以上のテレワークを推奨すると回答。研修期間中の上司とのコミュニケーションについては、34.7%が週1回未満という結果になり、一部の企業で深刻なフォロー・支援不足が発生していると考えられる。また、約3割が上司とのプライベートや雑談などのコミュニケーションが不足していると考えており、業務連絡に終始しがちな状況が伺えた。
新入社員からは新人研修に対して、「放置されすぎて働くことの意欲がなくなった」「同期や上司との仲を深める事も出来ず、会社への執着や思い入れは全く醸成されていない」「質問がしにくく、わからないことをその場で解決できないことが多かった」といったコメントが寄せられた。
同社は、2021年4月以降の新入社員のオンボーディング・新人研修の実施を控える人事や受入先の現場で役立ててもらえるよう、今回の調査を実施。テレワークを伴う新卒オンボーディングを成功させるため、「仕事の目的・ゴールに関するコミュニケーション」「OJTまで踏み込んだ研修設計」「同僚以外とのコミュニケーション機会」を提言している。
調査対象は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に在住の22歳以上25歳以下の新卒1年目の就業者415名。
調査レポートの詳細はこちらからダウンロード可能。
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