触媒メーカーのナノソリューション(大阪府枚方市)は3月24日、同社が開発した銀系光触媒コーティング剤について、新型コロナウイルス不活化効果が確認されたと発表した。
公立大学法人奈良県立医科大学と一般社団法人MBTコンソーシアム協力のもと実証実験を実施。試験の結果、同試験で使用した「ナノディフェンダーAg+」(業務用)、「ナノディフェンダーAg-t」(家庭用)は、1000luxの光照射により新型コロナウイルスの感染価減少が確認された。同試験品を使用することで、表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられるという。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、人体への影響については検証を行っていない。
今回の試験結果を踏まえ、同社はさまざまな業種に安心できる空間を提供するため、光触媒コーティングの認知度向上をめざす。3月下旬からは、本格的に加盟代理店制度にて全国47都道府県へ同社の光触媒普及の活動を開始し、感染予防対策に貢献するとしている。
同社は、これまでも不特定多数の人が利用する施設やタクシー、観光バスなどにウイルス対策として光触媒コーティングを施しているほか、家庭用に光触媒スプレーなどを販売し、感染予防に取り組んでいる。
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