ダスキン(大阪府吹田市)はこのほど、20代~60代の男女1000人を対象に「コロナ禍での衛生管理」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
家庭内で除菌する場所を聞いたところ、「トイレ」(64.9%)、「食事テーブル」 (63.3%)、「(ドアノブ・電気スイッチなど)共有部分」(55.2%)、「スマホ」(53.0%)、「床」(47.5%)の順に多い結果となった。一方、家庭内で除菌することが大変だと感じる場所としては「床」が77.6%と最も多かった。
床の除菌頻度について、「毎日除菌する」と回答した人は15.5%にとどまった。
コロナ対策として現在行っている衛生管理のトップは「マスクをつける」(87.7%)。次いで「手洗い・うがいをする」(76.4%)、「人が多いところには行かない」(66.1%)、「手の消毒をこまめに行う」(64.7%)となった。2020年2月の新型コロナ感染拡大前と現在の衛生管理行動を比較すると、「マスクをつける」や「他の人と十分な距離をとる」などの実践率が20ポイント以上高くなった。
コロナ対策として家庭内で行っている衛生管理としては「帰宅後にうがい、手洗い」(73.2%)が最多。次いで「手の消毒」(51.2%)、「食事の前に手洗い」(45.8%)、「こまめな換気」(42.8%)となった。これらの結果を、完全に在宅勤務している人(60人)と完全に職場勤務している人(517人)とで比較したところ、在宅勤務している人の方が総じて実践度が高いことがわかった。なお、家庭内での衛生管理について「もっと楽に対策したい」と回答した人は約8割にのぼった。
家庭での衛生管理意識の程度を聞いたところ、全体の80.2%が「意識している」と回答。感染拡大前と比べて「衛生管理にかける時間が増えた」人の割合は73.8%で、小学生以下の子どもがいる家庭では85.1%とさらに高くなった。4月からの新生活でのコロナ対策に不安を感じるか聞いたところ、67.5%が「不安を感じる」と答えており、小学生以下の子どもがいる家庭では、こちらも不安度が76.5%とより高くなった。
調査期間は2月12日~15日。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。