新型コロナの感染拡大が始まって1年、住宅業界にもさまざまな影響があった。
設備機器の納期遅延、緊急事態宣言の発令で、工期延長や着工先送りを余儀なくされた工務店もあるだろう。
宣言解除後は状況も改善したが、停滞の反動で多忙になった現場では、施工ミスなどのトラブルも増えたという。
5万組以上のインスペクションの実績を持つさくら事務所(東京都渋谷区)のホームインスペクター・田村啓さんは、雨水が基礎の中にたまったまま工事を進めてしまった事例から釘・ビスの打ち忘れ、ルーフィングの不足といったケアレスミスまで、「短い工期に追われてあわただしく作業を行ってしまったことに起因する施工の不備が多発している」と指摘する。
2度の緊急事態宣言を経たコロナ禍の現場では、どんな問題が起きているのか、いま工務店が注意すべき点は―。田村さんに話を聞いた。
コロナ禍の年度末、施工ミスに要注意!
生活者のリテラシー向上は、信頼・受注獲得の好機
コロナ禍の現場では、どのようなトラブルが起きていたのか。
さくら事務所(東京都渋谷区)のホームインスペクターとして数多くの現場をチェックする田村啓さんは「2020年度は、四半期ごとに大きな動きがあった」と指摘する。
4~6月は、設備機器の納期遅延と緊急事態宣言の発令による混乱が大きく、受注や現場が止まる、引き渡しが延びるなどの事態が多発した。
7月から9月にかけては・・・・
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<11面> 連載/ブランディング講座「OMO2.0」
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