アルシス(横浜市)は、ダクト設置とメンテナンスの手間を大幅に削減する住宅向け全館空調システム「SATERA空調システム」を発表した。
アルミ建材流通会社である同社が、住宅建材・空調機器メーカーと協同で部材選定・検証を行なって開発。全館空調に取り組む際の障壁となっていた大量のダクト設置やメンテナンスの難しさを解消するシステムとして考案した。
新システムは全熱交換器、空調機、空気清浄機(トルネックス)、ファンで構成されており、階間または床下をチャンバー(空調室)とする仕組み。取り込んだ外気と住宅内の空気を全熱交換器を通して階間に放出し、その空気を空調機で温調すると同時に空気清浄機で浄化してファンで室内に送る。あわせて、天井や床からの輻射効果により、家じゅうの温度を均質化するという。
ダクト使用を最小限に抑えたことで、天井や壁を壊さずに部材交換が可能で、メンテナンスの手間も削減できるとする。
4月6日から、住宅会社を対象に仕組みの詳細、施工条件を説明するセミナーを各地で開催予定。
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