フロンティアコンサルティング(東京都中央区)は、同社が運営するオウンドメディア「Worker’s Resort」において、社会人・学生計500人を対象とした「働き方の広がりによる価値観の変化に関する調査」を実施し、その結果を発表した。調査時期は2020年12月。
『就業場所や就業時間の融通がきくのであれば、将来的に現在の住居から引越したいと思うか(または、実現できるようになって引越したか)』聞いたところ、社会人では35.3%が「はい(引越したい・引越した)」と回答。学生では66.0%が「はい(引越したい)」と回答した。同社では、サービスやインフラなどの環境整備が進み、職場や仕事内容を変えずとも居住地を変更できる可能性が出てきたため、中長期視点に立って生活基盤を整えることを期待するワーカーがいるとの考えを示している。
『現時点での意向に関わらず、今後、就職または転職するとしたら何を優先するか』聞いたところ、全体では「事業や自身が担当する仕事の内容」が36.8%、「給料や賞与・退職金」が31.4%、「働き方(自分の生活にあった働き方が実現できるか)」が15.4%という結果になった。なお、「働き方」を1位とした学生は22.0%で、社会人(11.0%)の2倍となった。
『これからの働き方において大切なもの』としては、「就業時間の融通性」が40.6%と最多。「雇用形態の多様性」が19.0%、「就業場所の融通性」が17.8%となった。
『ライフイベントと働き方』についての考え方としては、「ライフイベントにあわせて都度働き方を変えたい」が34.8%、「ライフイベントに関係なく、できる限り同じ働き方でいたい」が23%だった。42%は「その時になってみないとわからない」と回答。
『これからの働き方における組織と個人の優先度』については、「どちらも同じくらい大事」が42.4%、「その時の状況によって優先するべきものを判断する必要がある」が17.8%と、全体の約6割が、どちらかに偏るのではなく、状況に合わせて検討する姿勢であることがわかった。
『これから働く中でどのように評価されたいか』聞いたところ、全体では「能力主義(資格やこれまでの実績、貢献度による評価)」(38.6%)を希望する人が最も多く、次いで「努力主義(勤務態度や仕事のプロセスによる評価)」(32.8%)となった。学生では「努力主義」が44%と最多(社会人では25.3%)。一方、社会人では「能力主義」が40%と最も多かった(学生では36.5%)。
『新型コロナウィルスの流行はこれからの働き方について考えるきっかけになったか』との問いに対しては、74%が「はい」と回答した。
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