不動産業界に特化した転職エージェントサービス「ARUHI不動産転職」を運営するアルヒキャリア(東京都港区)はこのほど、新型コロナウイルスの影響を受けながらも転職活動や採用活動を実施している同サービスの登録者および掲載求人の傾向をまとめた。調査データ数は、転職を希望する個人の登録者425人、掲載求人272件。
登録者(転職希望者)の傾向について、年代は「20代」が44%、「30代」が30%と、7割以上を若い世代が占めている。不動産業務経験者と未経験者の比率は1:1と、ほぼ同じ割合で存在。加えて、40代の登録者の約7割は不動産業務経験者であることもわかった。
転職の希望時期としては「即転職希望」が40%、「3カ月~半年(本格的に転職先を検討)」が31%と、具体的な転職目標時期を持って活動している登録者が多いことがわかった。即転職を希望する人の多くは、新型コロナの流行により、「自身のキャリア・収入の不安」や「業績悪化による会社の将来への不安」を感じたことをきっかけに転職活動を開始しているという。また同社では、異業種から不動産業界への転職を希望する登録者が多い理由の一つとして、他の業界と比較しコロナ禍でも業績が堅調な企業が多いことが考えられるとしている。
掲載求人の業種の割合は「不動産」が約6割、「建設」が約3割。具体的には仲介事業者での営業、建設現場での現場監督、設備設計など様々な求人が掲載されているという。
人員募集の理由としては、「業績好調による増員のため」が62%と最多。次いで「部門・体制強化のため」(27%)となっている。
調査時期は、2020年10月1日~2021年2月17日。
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