フロンティアハウス(横浜市)はこのほど、同社が提供するコンパクト賃貸併用住宅アパルトレジデンスのペット共生バージョン「ねこネクト」の販売を開始した。
ライフプランが多様化し、仕事とプライベートを充実させ独身生活を謳歌するシングル女性が増加している一方、「経済面の不安」や「孤独」を感じている女性も多いことから、同商品を企画。「人も猫も住みやすい環境づくり」をコンセプトにした、マイホームと不動産投資のハイブリッド商品のため、家賃収入を得ながら安心して住み続けることできる。
猫が自由に室内を行き来できる猫ドアや、猫が滑りにくく傷がつきにくいペット仕様の床材など、猫の飼育を前提とした設備・仕様を採用。また、居場所を求める保護猫と、安心して猫を飼いたい人とをつなぐシステムも担っており、賃貸入居者はNPO法人東京キャットガーディアン(TCG)の保護猫と共同生活を送ることができる。入居確定後にTCGで面接を行い、相性の合う成猫を“預かりボランティア”として迎え入れる仕組み。また、入居者が希望すれば譲渡を受けることも可能だ。
コロナ禍の影響などからペット飼育希望者は増加傾向にあるものの、ペット可賃貸物件は全体の10%にとどまるなど供給数が不足。今後もペット共生賃貸の需要が続くことが予想されている。同商品では、万が一飼育が困難になった場合に、 TCGへ猫を返すことができる一時預かりシステムを採用しているため、さまざまな事情で飼育をためらっていた「飼いたかったのに飼えなかった層」が入居者として見込めるとしている。なお、猫を飼わなくても物件の購入・賃貸入居は可能。
今後、アパルトレジデンス全体で年間60棟を目標に開発を進める予定。積極的に「ねこネクト」のコンセプトを付与するとともに、同社が開発する投資用アパートやマンションにも同コンセプトを付与していく考え。賃貸住宅の差別化と、より多くの保護猫の居場所の提供を目指す。
6月末には「アパルトレジデンス小田急相武台前 ねこネクト」(神奈川県座間市緑ケ丘)が完成予定。木造地上3階建て、オーナールーム1戸+賃貸1戸。
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