リクルート住まいカンパニー(東京都港区)は3月8日、「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」を発表した。調査対象は、関東(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に住む20歳~49歳の男女7000人。
総合ランキングの1位は「横浜」で、2018年以降4年連続トップとなった。2位の「恵比寿」、3位の「吉祥寺」も2018年から同順位をキープしている。トップ10のなかでは8位の「浦和」が唯一得点を伸ばしており、順位も昨年から2つあげた。「浦和」以外のトップ10駅の得点はいずれも2020年より減少し、人気が分散する結果となった。埼玉県の「さいたま新都心」、「川口」、「所沢」、「武蔵浦和」、横浜周辺駅の「桜木町」、「みなとみらい」、つくばエクスプレスの「つくば」、「流山おおたかの森」、京葉エリアの「舞浜」、「浦安」、「新浦安」など、郊外中核駅が多数2018年以降の最高順位を更新している。
ライフステージ別ランキングでも、『夫婦のみ世帯』、『夫婦+子ども世帯』、『シングル男性』、『シングル女性』すべてで「横浜」がトップとなった。『夫婦のみ世帯』と『夫婦+子ども世帯』では郊外中核駅が上位に多数ランクイン。『夫婦のみ世帯』では2位の「浦和」と3位の「大宮」、『夫婦+子ども世帯』では上位10駅のうち3駅がさいたま市となった。また「さいたま新都心」が14位から7位に順位を上げた。
『テレワーク実施者』のランキングでも「横浜」がトップにランクイン。テレワークをしている人では、「品川」、「中目黒」、「代々木上原」、「青山一丁目」、「三軒茶屋」など、都心エリアの順位が総合順位より高かった。
なお同調査では、コロナ禍を受けて『理想的な街に求めることがどのように変化したか』も聞いている。その結果、意識するようになったことのトップは「医療施設が充実している」だった。次いで「一回の外出で複数の用事を済ませられる」、「歩ける範囲で日常のものは一通り揃う」となり、地域での暮らし利便性の充実度が重視されていることがわかった。また「物価が安い」が5位、「住居費が安い」が7位と、生活費の安さへの意識も高まっていることが伺える。他方、「個性的な店がある」、「人からうらやましがられそう」、「有名」といった羨望系の項目は下位に位置している。
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