暖かさは何にも勝る価値
引き続き住宅ローンの契約に進んだ。住宅ローンに関する基本説明の後、担当者は住宅ローン関連の諸経費について説明を始めた。
「家づくりを振り返ってみると、とても早く物事が進んだ」とAさん夫妻。5月にこの物件を見て、12月には引き渡しを終えて引っ越している。新築前提で分譲地などを探しているとこのスピード感で新居を手に入れるのは難しいだろう。前述した費用の面と広さの面、そして工期の面、さらに分譲地がない子どもの学区内で物件を見付けられた点など、大規模リフォームの利点をうまく生かした事例と言える。
「家づくりのタイミングも今しかなかった」と夫は話す。子どもの成長に伴い教育費がかさむ。子どもの数も増える可能性がある。それを考えると、子どもが小さいうちに低金利の住宅ローンを利用したほうが有利という考え方だ。
「大規模リフォームは見た目を整えるだけでは意味がない。断熱などの性能を高めることを一番に考えたほうがよい」。暖かい家のありがたさを実感している、Aさん夫妻の結論だ。
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