LIXIL(東京都江東区)は、建具や床材などでシリーズ展開している「ラシッサ」に新アイテムを追加し、4月1日に全国で発売する。
在宅時間が増える中で、インテリアや収納をもっと充実させたいという顧客の声に応えるとともに、床材の基材に国産針葉樹合板を採用するなど環境にも配慮した「心地の良いサスティナビリティ」をコンセプトに訴求していく。
室内建具「ラシッサD ヴィンティア」には、自然の風合いを表現した木目柄の新色2色「ラフオーク」「グレージュエルム」を追加した。扉デザインには大きな採光やデザイン性の高い額縁が特徴のガラスタイプとパネルタイプを用意。自然を感じられるものに囲まれ、素の自分に戻る居心地のよいリラックス空間を実現する。
空間をコーディネートするアイテムも豊富に取りそろえた。集成カウンターやデコカウンターなどにも建具の新色に合せた2色を追加、装飾モールや金具、家具などもシリーズに加えた。
床材の「ラシッサ Dフロア」にも建具に合わせた新色2色を追加。基材には国産針葉樹合板を採用した。循環利用が可能な材料を使用し、輸送過程のCO2を削減するために国産材とすることで環境への取り組みを進める。SIAA認証の抗菌加工も施した。
価格は、「ラシッサD ヴィンティア」が10万8000円~、「ラシッサ Dフロア」が3万3000円/坪。いずれも税別。
また、高齢者居住施設にも一般住宅にも対応できるユニバーサルデザインの室内建具「ラシッサUD」も同シリーズに追加。施設の共用スペースや居室の出入口から、一般住宅のトイレの出入口まで、使う場所や人に応じて適切な機能・デザイン・サイズが選択できる。同社によると業界初という、立ち位置を変えずに開閉できるアウトセット方式の「連動折れドア」と車いすでも楽に開閉できる「両側折れドア」もラインアップに加えた。人生100年時代を見据えた長期的な視点に立った住空間づくりをサポートするとして、「高齢者向けや介護用と限定はしない。若い人にも将来を見据えて選択してもらえる商品」と同社インテリア事業部長の古島照生さんは説明する。
「ラシッサUD アウトセット方式連動折れドア」の価格は税別16万9000円~。
「インテリア建材も持続可能な社会に向けて動きだした。SDGsの目標12『つくる責任』に位置づけて取り組んでいきたい。コロナ禍でインテリア事業の売り上げは前年割れしたが、新商品の投入で挽回したい。今回の新商品でプラス15億円を目指す」(古島さん)
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