日本火災報知機工業会(東京都台東区)では、設置から10年以上経過した住宅用火災警報器(住警器)の交換に関する啓発活動を実施している。
消防庁によると、2011年に全ての住宅で住警器の設置が義務付けられてから今年で10年が経過し、設置後10年以上が経過する住警器が約8000万台にのぼるという。設置率調査時のアンケート調査によると、設置済み住警器の故障率が一昨年約1%に対し、昨年は約2%と悪化しているといい、交換促進が課題となっている。
同工業会では、「コロナ禍で在宅時間が長い今こそ、自宅の住警器を交換する必要がないか確認してほしい」とし、消防庁が毎年行っている3月1日からの「春の火災予防運動」の期間に合わせて、住警器の交換の要否をチェックするための「住宅用火災警報器 交換診断シート」を「とりカエル特設サイト」内に用意した。同サイトから誰でもダウンロードできる。また、住警器の周辺情報について詳しく掲載した「設置・交換ガイドブック」も作成。ガイドブックは同工業会のホームページからダウンロードできる。
なお、住警器が「ピッ」と鳴ったら電池切れ、「ピッピッピッ」と繰り返す場合は故障の合図となる。
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