定額制多拠点コリビングサービスADDressを運営するアドレス(東京都千代田区)はこのほど、佐賀県武雄市が2020年度に創設した「多拠点居住促進補助事業」で採択された空き家を「ADDress武雄の家(武雄A邸)」として提供開始した。
武雄市は、市内の空き家などの地域資源を有効活用し、多拠点居住施設による関係人口創出を目的に同事業を設立。市内の物件所有者を対象に「多拠点居住用」を前提に物件を提供することを条件として2020年7月に公募を開始し、竣工後の物件活用先として同社と連携した。採択された物件オーナーは、武雄市の補助制度を活用しながら改修工事ができ、竣工後はADDressとサブリース契約を結ぶため、毎月定期的な家賃収益を得られる。
このほど、応募の中から両者協議の上で1件を採択し、多拠点居住向けのリノベーションを実施。2月12日に「ADDress武雄の家」としてオープンした。「ADDress武雄の家」は、3階建ての北欧テイストの物件。2階・3階部分がADDressとなっており、全部で3つの予約個室を備えている。2階にはダイニングキッチンとリビング、洋室タイプの個室、3階には和室の個室が2部屋。リビングのインテリアはオーク系のやわらかい暖色でまとめられている。
ADDressは、全国各地の拠点に定額で住めるサービス。空き家や別荘を活用することで、コストを抑えながらリノベーションによる快適な空間を提供する。各家は個室を確保しつつも、シェアハウスのようにリビングやキッチンなどを共有。利用料金は、光熱費、Wi-Fi、共有の家具やアメニティーの利用も含めて月額4万円から。生活の質を高めたい人や、自然豊かな環境でリモートワーク・テレワークを行いたい人など、幅広い年代・目的で利用できる。
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