ヒノキヤグループ(東京都千代田区)は2月10日、2020年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.8%減の1143億6500万円、営業利益は5.7%増の66億2900万円、経常利益は5.2%増の65億5200万円、最終利益は61.0%増の38億円だった。
メインの住宅事業は、注文住宅が受注棟数・金額ともに前年同期を上回り、3407棟、686億3000万円(ともに前年同期比7.4%増)となった。分譲や賃貸なども含めた住宅事業全体の売上高は、2.2%減の854億5700万円、営業利益は7.5%増の62億4200万円 。
「Z空調」が順調に販売数を伸ばした。またSNSを活用した情報発信やウェブサイトからの集客強化、ウェブツールやアプリを活用し顧客とのコミュニケーションを図るなどして受注拡大に努めた。緊急事態宣言で住宅展示場への来場者数は一時的に減少したが、こうした施策でウェブサイトからの反響が増加し、住宅展示場来場者の減少を補った。
2021年12月期の業績見通しは、売上高が4.9%増の1200億円、営業利益が7.7%増の72億円、経常利益が7.4%増の71億円、最終利益は4.6%増の40億円を見込む。
引き続き、コロナ禍での顧客ニーズに対応した桧家住宅、パパまるハウス、レスコハウスの3ブランド戦略によるエリア拡大や、「Z空調」をはじめとする高付加価値住宅の供給、ICTを活用した業務効率化の推進などを進め、収益拡大を目指す。
※2月18日同社発表による数値データ訂正反映済み
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