独自の「呼吸型」熱交換換気システム(ダクトレス)を販売するパッシブエネルギージャパン(東京都品川区)は、ウイルスサイズの微粒子を除去する空気清浄ユニットを内蔵し、CO2排出量の変化に合わせて換気風量を自動調整する新製品「せせらぎAQ」を3月末に発売する。カビやダニ、花粉、PM2.5対策用機種に続く新タイプとして昨年末に開発。すでに工務店などから引き合いがあるという。
室内のCO2濃度を測定し、自動で換気風量を4段階で調節するコントローラーを備える。同社の従来型の製品と価格を比較すると、コントローラーの5000円と空気清浄ユニットが1台につき2000円プラスとなり、例えば1棟で6台使用した場合、1万7000円のコストアップになる。
同社代表のドイティンガー・クリスティンさんは「引き合いの8~9割が新しいタイプを希望している」と、工務店などがウイルス対応機種に高い関心を示している状況を説明する。ウイルス対策フィルターを内蔵した空気清浄ユニットは、インフルエンザウイルスによる抗ウイルス性試験で「十分な効果」を確認。点検時期を知らせる機能があり、手で洗うことが可能で交換不要のため、メンテナンス費用を抑えられる。
ダクトレス型の熱交換換気システムなどを展開する同社の顧客は650社のうち480社を工務店が占める。製品の問い合わせなどは同社ホームページから。
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