LIFULL(東京都千代田区)は、「2021年 LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング」を発表した。ランキングは、同社が運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出したもの。
「首都圏版 買って住みたい街」のトップは「勝どき」、2位「白金高輪」、3位「本厚木」となった。「勝どき」は昨年に続き2年連続で1位を獲得。2019年は16位だったことから、東京五輪選手村跡地の開発がその動向も含めて高い注目を集めているとする。2位の「白金高輪」は、前回19位から大きくランクアップ。同様に前回210位から19位に急上昇した「牛込柳町」など、2020年に大型開発や道路整備事業で物件が多数分譲され話題になったエリアが上位に進出した。同社では、都心一等地の人気はコロナ禍でも衰えていないことが明らかとし、「コロナ収束後を想定し、利便性と資産性の高い都心周辺に買っておきたい、もしくはコロナ禍だからこそ、移動の少ない都心周辺で生活したい職住近接などのニーズによるもの」との分析をしている。
一方で「八王子」「柏」「橋本」「平塚」など、テレワークの進捗に対応して新型コロナ感染回避をイメージした準近郊・郊外も上位に登場。都心周辺の賃貸から購入して転居する例も見受けられるという。
近畿圏版の「買って住みたい街」では、「本町」が昨年に続き1位を獲得。2019年には32位だったが、駅周辺にタワーマンションが相次いで新規分譲されたことで一気に注目度が高まって以降、高い人気を維持している。2位には前回32位から大きく順位を上げた「三ノ宮」、3位には前回15位の「谷町四丁目」がそれぞれランクインした。
中部圏版では、「名古屋」が前回の49位から急上昇し、初の1位となった。同社では、「名古屋周辺は事業集積地でこれまで分譲住宅はほとんど建設されていなかったが、2020年に総戸数500戸前後のマンションが2物件分譲されたことで注目が集まり、順位を押し上げた」としている。2位は「伏見」、3位は「茶屋ヶ坂」となった。
九州圏版では、前回3位の「唐人町」がトップに。前回9位の「藤崎」が2位、前回1位の「西鉄平尾」が3位と、ベスト15の顔ぶれに大きな変化はなかった。
調査対象期間は、2020年1月1日~12月31日。
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