トレンダーズ(東京都渋谷区)はこのほど、20~30代の男女526人を対象に、「音声メディアに関する利用実態調査」を実施し、その結果を発表した。
『日常的に使っている音声メディアがあるか』聞いたところ、31.6%が「何かしらの音声メディアを利用している」と回答した。
『現在、利用している音声メディア』としては、「radiko」が68.1%と最多。次いで「Spotify ポッドキャスト」(18.1%)、「ポッドキャスト(AppleまたはGoogle)」(13.3%)、「Discord」(12.7%)、「ラジオクラウド」(4.2%)となった。
『今後、使ってみたい音声メディア』のトップ3は「radiko」(28.9%)、「Spotify ポッドキャスト」(12.2%)、「ポッドキャスト(AppleまたはGoogle)」(11.6%)。4位、5位には、フォロワーやトークルームといったユーザー間の双方向コミュニケーションが特徴の“音声SNS”「Clubhouse」(8.6%)、「SPOON」(5.7%)がランクインした。
『音声メディアを使う理由』のトップは「他人の声や会話を聴くのが好きだから」(39.8%)。2位以下は「時間を有効に使いたいから」(30.1%)、「常に何か音声を聴いていたいから」(27.7%)、「情報量が多いから」(19.9%)、「流行っているから」(11.4%)と続いた。その他、自由回答では「ゲームをしながら会話するため」といった意見が複数集まった。数年前からASMR(生活音など、聴いていて心地いい音)が流行していることからも、“ながら聴き”のニーズが高まっている現状が伺えるとする。
『お気に入りの音声コンテンツ(または人)の有無』を聞いたところ、43.3%が「お気に入りコンテンツ(または人)がある」と回答。『お気に入りの理由』としては、1位「話し方のテンポがいい」(23.0%)、2位 「声が魅力的」(21.1%)、3位「ワードセンスがいい」(14.1%)となった。
『今後、音声インフルエンサーの人気が高まると思うか』聞いたところ、48.3%が「人気が高まりそう」と回答。昨今の『音声メディアの盛り上がり』については、51.3%が「ポジティブに感じている」と回答した。
同社では、音声メディアの普及率はまだ高いとはいえないものの、生活者の間で期待感は広まりつつあるとし、「Clubhouse」が急速に話題化したこともあり、この期待感はさらに加速していくと分析。音声メディアのニーズが高まった理由については、コロナ禍で、他人とリアルの場で会話する機会が減っている状況が影響しているものとの見解を示している。
調査日は2月1日。
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