店舗集客・マーケティング戦略情報に特化したウェブメディア「キャククル」を運営する全研本社(東京都新宿区)はこのほど、コロナ禍における注文住宅検討ユーザーの情報検索行動を調査した。調査対象は、コロナ禍で注文住宅を検討している人105人。
『コロナ禍の現在、注文住宅についてウェブでの情報収集にじっくり時間をかけることが多くなったか』聞いたところ、78.1%が「かなりそう思う」、「そう思う」と回答した。
『住宅選びの情報収集に時間をかけられるようになった理由』としては、「家にいる時間が増えたため」が63.4%と最多。次いで「自由に使える時間が増えたため」(57.3%)、「緊急事態宣言で外出自粛をしているため」(50.0%)、「テレワークで通勤時間などが削減できているため」(43.9%)となった。
『参考にしている情報』は「ポータルサイトやメディアの工務店・ハウスメーカーの会社、商材情報」が76.8%、「工務店・ハウスメーカーのホームページ」が62.2%、「ポータルサイトやメディアの工務店・ハウスメーカーの口コミ」が51.2%、「工務店・ハウスメーカーのSNS」が19.5%となった。
『コロナ禍において検討候補の工務店・ハウスメーカーに足を運んでみたいと思うか』聞いたところ、「調べた上で2、3社程度に厳選して足を運びたい」が52.4%、「検討している工務店・ハウスメーカー全てに足を運んでおきたい」が24.7%となった。4.8%は「全てオンラインで済ませたい」と回答した。
『工務店・ハウスメーカーを選ぶ際の悩み』を選択肢から選んでもらったところ、「見るべき会社が多すぎて、選ぶのが難しい」が58.6%と最も多かった。次いで「どのように比較をして選べば良いのかわからない」(54.3%)、「自分の想定通りになるための予算がわかりにくい」(45.7%)、「本当にその会社で良いのか不安になる」(32.9%)、「各社の違いがわかりづらい」(27.1%)となった。
工務店・ハウスメーカーを選ぶ際の悩みを自由回答で聞いたところ、「見えないところの安心感がない」や「アフター体制が判りにくい」、「地震に対応した設計を謳っていても、信頼性をどのように検討するか難しい」などが挙げられた。
『コロナ禍において、工務店・ハウスメーカーを選ぶ際に重視する項目』としては、「自分の要望と工務店の特徴や強みなどがマッチしているか」と「設計の自由度」が同率トップで55.2%、「メーカーの信頼性」が50.5%となった。自由回答では「将来のリフォームを視野に入れた提案がもらえるか」、「誠実さ、設計力や提案力の高さ」、「いかに親身になってくれるか」などの声が聞かれた。
調査期間は1月25日~27日。
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