国土交通省は2月22日、2011年第4四半期(11年10月1日~12年1月1日)の主要都市の高度利用地の地価動向を公表した。全国150地区の調査地点の地価は、上昇が16地区(前回11)、横ばいが70地区(前回61)、下落が64地区(前回78)だった。上昇または横ばいを示す地区を合わせると全体の57%(前回48%)を占めた。上昇または横ばいを示す地区が過半を占めたのは、2008年第2四半期以来3年半ぶり。
国土交通省では、「全体としては緩やかな下落が継続している」としたうえで、「三大都市圏、地方圏とも上昇または横ばいを示す地区が前回より増加し、地価の下落基調からの転換に向けた動きが見られる」と分析。ただし、「円高や世界景気の後退懸念などによる先行き不透明感の地価への影響も見られる」とも指摘している。
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