リクルート住まいカンパニー(東京都港区)が運営する「SUUMOジャーナル」はこのほど、「横浜駅まで60分以内、新築・中古の一戸建て価格相場が安い駅ランキング 2020年版」を発表した。
テレワークが昨年から急激に広まったことで、「通勤に便利な都市部」という立地にこだわらない住まい探しをする人も増えている。これを受けて同ランキングでは、横浜駅まで「30分圏内」ではなく、職場まで遠く感じることもある「60分圏内」という区切りで調査を実施した。
『新築一戸建て編』の1位は「入谷駅(JR相模線)」で、価格相場は2480万円、土地面積中央値100.32m2、建物中央値95.58m2となった。以下、2位「衣笠(JR横須賀線)」(価格相場:2890万円)、3位「寒川(JR相模線)」(同:2930万円)、「香川(JR相模線)」(同:2930万円)、5位「かしわ台(相鉄本線)」(同:3180万円)と続いた。トップ10にJR相模線の駅が4駅ランクインした。
『中古一戸建て編』の1位は「かしわ台駅(相鉄本線)」で、価格相場は3030万円、土地面積中央値は104.93m2、建物中央値は96.13m2。2位は「港南中央(横浜市営地下鉄ブルーライン)」(同:3380万円)、3位は「東林間(小田急江ノ島線)」(同:3444万円)、4位は「小田急相模原(小田急小田原線)」(同:3494万円)、5位は「上大岡(京急本線)」(同:3655万円)だった。中古編のランキングでは、トップ10のうち4駅が相鉄本線となった。
同ランキングでは横浜駅まで60分以内の条件でランキングを行ったものの、所要時間が50分を超える駅は一つも入ってきておらず、中古に至ってはすべて40分以内となり、20分以下の駅も多くランクインした。こういった結果から同社では、東京都心の場合、同心円状に価格が安くなっていくのに対して、横浜駅を起点に価格で検討した場合、さまざまなエリアに選択肢があるとしている。
データ抽出期間は2020年8月~10月。調査対象物件は、「新築編」が築1年未満、「中古編」が築1年以上・築15年未満の物件。
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