アライドアーキテクツ(東京都渋谷区)はこのほど、Twitter上での企業マーケティング活動がユーザーの消費行動にどのような影響を与えているのか、また、ユーザーは企業側にどのような情報を期待しているのかを把握するため、「Twitterの企業公式アカウント」の利用実態を調査し、その結果を発表した。回答者は国内に住む男女約4409人。
「企業公式アカウントをフォローしている」と回答した人の割合は54.3%。性別・年代別に見ても大きな違いはなく、幅広いTwitterユーザーからのフォローが行われていることがわかった。
「企業公式アカウントをフォローしたきっかけ」は、「Twitterキャンペーン」が59.5%で最多。次いで「企業の公式サイトを見て」(45.1%)、「一般人の投稿やリツイートを見て」(35.5%)となった。2019年度の調査と比較しても大きな変化がないことから、企業公式アカウントをフォローするきっかけとして、Twitterキャンペーンがユーザーに飽きられることなく定着していることが伺える結果となった。
「フォローする目的」としては、「新情報やクーポンなどのお得な情報を取得するため」が46.9%と最も多かった。「キャンペーンに参加するため」も23.6%となっていることから、Twitterユーザーは、直接的なメリットを求めて企業公式アカウントをフォローする傾向があるといえそうだ。また、 25.0%が「そのブランドが好きだから」と回答したことから、Twitterで好きなブランドとのつながりを求めるユーザーも多いことが伺える。
「企業公式アカウントをフォローしてから、その企業に対する意識・行動であてはまるもの」を聞いたところ、「そのブランドやお店・サービスにより詳しくなった」が48.1%、「より好きになった」が39.2%、「より利用が増えた」が31.5%となった。これらの3項目は2019年度調査と比較しても約2ポイント上昇している。
「Twitterで見たことをきっかけに、企業の商品やサービスを購入したことがある」と回答した人は60.5%。なかでも、菓子、外食チェーン、スーパーで買える食料品など、日常的に消費されるものが特に多い結果となった。
同社では今回の調査結果から、多くのTwitterユーザーは企業公式アカウントに対し「直接的なメリット」を求めているとしたうえで、セールやキャンペーン情報などを投稿しない方針で運用している企業アカウントも多いが、このような傾向もあることから、自社のフォロワーが求めている投稿やその頻度をしっかりと見極めてコンテンツを設計していくことが重要と説いている。また、良いコンテンツはブランド好感度の向上や購買行動にもつながっているという結果から、企業は公式アカウントを通じて生活者に向き合い、生活者の求めている情報を発信し続けていくことでマーケティング上の成果にもつなげられるとしている。
調査期間は、2020年12月16日~27日。
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