シーピーユー(石川県金沢市)は、クラウド対応機能を拡充しニューノーマル時代に対応する建築3次元CADの最新版「A’s 2021(エース 2021)」を2月16日にリリースする。
同製品は“エースでどこでもワーク”をテーマに、テレワークや業務分業化、BCP(事業継続計画)を推進。従来バージョンに加え、新たにCADデータをまるごとクラウドサーバーで保存・管理できる「物件管理クラウド」を搭載し、クラウド対応範囲を拡充した。データ保存のための空き容量を確保する必要がなく、テレワーク時には別のパソコンに速やかに読み込みが可能。複数のユーザーが同時にアクセスできないよう制御され、最新データ管理が容易など、部門間のデータ相互利用による利便性を向上させた。
使用頻度の高い部材仕様や自社の建物仕様を読み込めるパターン登録については、パターン化できる対象項目を追加し、設計スピードと入力の効率化を向上。また、長期優良住宅やフラット35などの基準クリアをチェックできる「目標基準ナビゲーション」を搭載し、クリア基準を可視化した。設計者のスキルに左右されない質の高い住宅設計を実現する「設計の標準化」をサポートする。
4月1日に施行される改正建築物省エネ法においても、顧客に省エネ性能について情報提供する際に、グラフなどを盛り込んだ提案シートなどで分かりやすく説明が可能。同製品を活用することで顧客の不安を払拭し、住宅の付加価値アップと満足度向上に貢献するとしている。 価格は税込55万円~。
ニューノーマル時代が到来し、より快適な居住性が求められるなか、顧客はウェブによる住宅探しやオンラインの打ち合わせなど、人との接触を避けつつ利便性とスピードを重視する傾向にある。同社は、建築業界におけるリモート接客やウェブの活用などを取り入れた事業活動への転換、時代に応じた働き方改革の取り組みを推奨していくという。
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