新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、鈴木あゆみさんの「建築『色』知識!」ルームからの記事です。
LoIRO.主宰。幼少時の塗り絵がきっかけで色に興味を持つ。慶應義塾大学在学中、心理学や文化人類学を学ぶ一方、色彩について学ぶ中、日本の色を愉しむ心を大切にして街並みを美しくわくわく感のあるものにしたい、と奮起する。卒業後、設計デザイン事務所では内装〜街並みまで住空間のカラープランをトータルに担当。出産後、「色とはまさに人である」と強く感じるようになり、集合住宅の空室対策や共有スペースの活用プラン、シェアオフィスの立上げから運営コンサルティングも行う。現在は住宅コーディネーターを対象としたスキルアップセミナーを2014年より開催、全国のLIXIL等で展開している。
こんにちは。
LoiRO.(ロイロ)の鈴木あゆみです。
http://www.loiro.jp/blog/
住宅をつくる=子ども部屋をつくることにも携わる私たちですが・・・
赤ちゃん~子どもの目の見え方についてご存知ですか?
まず、
生まれたての赤ちゃんの視力、ご存知ですか?
だいたい0.01~0.02程度、と言われています。
かつ、大人の私たちのように物が見えているわけではなく
物の輪郭ははっきりせず、モヤ~ッとした世界を見ています。
光を感じることはもちろんできます。
色というより、明るい白、暗い黒、その中間、のように明るさで認識している段階です。
生後6ヶ月ぐらいで徐々にピントが合うようになり、
少しずつハッキリした色(赤など)を認識できるようになります。
視力は0.1未満程度です。
その後、視力はどんどん発達し、1歳で0.1〜0.2程度、
4〜5歳で1.0程度になるそうです。
10歳ぐらいまで、視力の成長は続くと言われていますが、
その成長期に過度な負担を与えないように気を付けたいですね。
また、「子どもと色」に関して重要なことがあります。
それは、“色彩感覚”についてです。
人間が様々な経験を積めば積むほど、
心豊かで深みのある人間になっていく、
というのと同じことが「色」についても言えるそうです。
“色彩感覚”は乳幼児期の視覚体験によって獲得される
ことが明らかになっています。
“色彩感覚”が乏しいのと豊かなのと、あなたならどちらを選びますか?
子ども部屋のコーディネートを考えたりアドバイスする際には、
私たちはもちろん子どもの成長を考慮するわけですが、
“色彩感覚”を育むことということについても考えられるとよいですよね。
あまり色を使用しない、モノトーン風な部屋も人気がありますが
ぜひ子どもたちが様々な色を楽しめるような
“色彩感覚”、つまり感性を育む様なお部屋を創れるとよいのではないでしょうか。
以上
LoiRO.(ロイロ)鈴木あゆみでした。
http://www.loiro.jp/blog/
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