旭化成建材(東京都千代田区)は、首都圏と関西圏の戸建て住宅に住む共働き夫婦で、在宅勤務をしたことがある人を対象に、「住まいに対する価値観、在宅勤務に対する意識や暮らしの満足度の変化、室内環境への意識」などについて調査を実施し、その結果を発表した。
住まいの中で大切にしていることを聞いたところ、「ぐっすり眠れる」と「家族とコミュニケーションできる」がともに60%以上となった。続いて「リラックスできる」(59.3%)、「安らぎが得られる」(52.4%)となった。新型コロナウイルス流行前と比べてより大切になっていることとしては、「在宅の仕事がしやすい」が31.6%と最多。次いで「家族とコミュニケーションできる」(26.7%)となった。
新型コロナウイルス流行前と現在とで、「家の中での過ごし方」「仕事と家族自分時間のバランス」が変わったと回答した人は約6割にのぼった。
新型コロナウイルス収束後、出社と在宅勤務(テレワーク)の割合はどのくらいが良いか聞いたところ、「ほとんど毎日テレワーク」が17.6%、「テレワークのほうを多めに」が21.8%、「半々くらい」が23.5%と、6割以上の人が在宅勤務の割合を半数以上にしたいと考えていることがわかった。特に、週3日以上在宅勤務をしている人では、その割合が8割を超えた。
在宅勤務のメリットとしては「通勤しないことにより、心身へのストレスがなくなる」(48.7%)、「通勤の時間が省けてその時間を仕事など自由に使える」(48.0%)、「仕事の合間に家事や雑用ができる」(44.8%)、「家族と過ごす時間が増える」(40.7%)など、ストレス・健康、時間、家族との過ごし方に関する項目が多く挙げられた。メリットとして上位に挙がった「時間が有効に使える」に関して、なくなった通勤の時間を有効に使っているか聞いたところ、84.0%の人が「有効に使っている」と回答した。
2020年の夏、在宅勤務をしている場所の室内環境で大切にしていることを聞いたところ「温度」(63.3%)が最も多く、「昼間の明るさ」(40.7%)、「湿度」(33.2%)と続いた。在宅勤務をしている場所で大切にしていることとしては「したいことに集中できる」(41.3%)、「リラックスできる」(33.8%)、「落ち着きがある」(32.4%)、「したいことが効率的・スムーズにできること」(29.6%)が上位に挙げられた。
在宅勤務をしている場所については、「居間」が50.6%と最も多く、「書斎」36.6%、「寝室」20.2%と続いた。一方、理想の場所は「書斎」が57.7%と最も多く、理想と現実が異なっていることがわかった。
調査期間は2020年9月28日~10月7日。回答者数は757。
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