住宅設備機器のインターネット販売を行うサンワカンパニー(大阪市)は、「サンワカンパニーデザインアワード2020」の受賞作品を発表、表彰式をオンラインにて開催した。
プロダクトデザイン部門では「住まいの価値を見つめ直す」をテーマに、これからの住まいに必要とされる新たな住宅設備や家具など、家づくりに関わるプロダクトのアイデアを募集。最優秀賞に選ばれたのは、不破健男氏・本山拓人氏の「Switch Light」だった。普段は「ルームライトのスイッチ」として機能し、非常時には状況に合わせて「非常灯」「懐中電灯」「モバイルバッテリー」へと転換(スイッチ)することで、避難行動をシームレスにサポートする。造形的にも、ミニマルで空間やインテリアと調和しやすく、あたたかみのあるデザインとなっている。
施工事例部門では、亀田潤氏・佐々木洸奈氏の「K-HOUSE」が最優秀賞を受賞。夫婦が住むマンションの一室をリノベーションしたもので、キッチン・リビング・ダイニングを一直線に繋ぐことで視線を奥まで通し、空間の広さを感じられるようにしている。床素材には自然な質感と落ち着いた色味のバサルトサビーアを使用。床壁天井をグレートーンに統一することで調度品の色を際立たせ、光の変化を繊細に感じられる空間としている。
「サンワカンパニーデザインアワード」は、未来の暮らしを美しく快適なものに変えていく、プロダクトデザインや施工事例を募集するコンテストで、今回で5回目。応募総数は過去最多の570点で、プロダクトデザイン部門332点、施工事例部門238点だった。
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