天然木ならではの質感・色味が魅力のシステム階段と玄関框を2月1日発売
パナソニックは2月1日、天然木突き板仕上げのシステム階段『マイスターズ・ウッド階段』を発売する(受注開始は1月14日)。天然木仕上げの床材と素材感や表情をそろえることができる注目建材。この階段を「リビングの価値を高め、家族のつながりを深めるアイテムとして活用してほしい」と話す商品販売企画課の野村秀樹さんと床材企画課の奥山隆さんに、開発時のこだわりや商品の特徴を聞いた。
新型コロナウイルスを機に、リビングの重要度が増している。在宅勤務が増え、家で家族と過ごす時間が増えたいま、リビングに広さや多機能性、デザイン性、快適性、上階・庭とのつながりを求める意識がこれまで以上に強まっている。そんななか、パナソニックが新たに提案するのが「階段を中心とした暮らし」だ。
家族とつながる階段が中心にある暮らし
「リビング階段は、上下階の行き来をしやすくしたり、家じゅうの温度を均一にするだけでなく、家族のコミュニケーションを活発化する仕掛けのひとつ 。そこで、階段をリビングの一部ととらえ、階段と床材の素材や色柄を統一することでリビングをより広く、魅力的な空間へと高め、家族のつながりを深めることもできるんじゃないか――そんな発想から生まれたのが『マイスターズ・ウッド階段』です 」(野村さん)。
床材との一体感にとことんこだわった
最大の特徴は、踏板の表面すべてに「マイスターズ・ウッド 」と呼ぶ独自の天然木突き板を採用していること[最下:囲み参照]。これにより、天然木ならではの素材感と工業化材料ならではの基本性能を両立した。開発者の奥山さんがとくにこだわったのは「階段から見下ろしたときの床材との一体感」だという。
「せっかくリビングの床を天然木で仕上げても、階段を集成材にすると色味や素材、ピースの幅といった微妙な違いが不満や後悔につながりかねません。家で過ごす時間が増えたいま、従来なら気にならなかったディテールにも目が行きやすくなっているため、踏板の色はもちろん、木目・照りなどの素材感 、ピースのサイズ感に至るまで床材とのつながりをとことん意識して試作を繰り返しました」と話す。
これは、階段の踏板と床材を同素材で仕上げればいい、という簡単な話ではない。「階段の場合、天然木の意匠感をトレードオフすることなく、防滑性や強度をいかに担保するかも大きなテーマ。しかも床材と違い、階段は下から見上げたり、真横から触れることも多いため、どの角度からも美しく自然に見えるよう、小口の処理にもかなり工夫を凝らしています」(奥山さん )。
独自技術で天然木の美しさを引き出す
もう1つの大きな特徴が、自然光との相性のよさだ。表面に天然木を採用したことで、光のあたる角度や見る位置によって表情が変わり、シート貼りでは出せない自然な風合いが楽しめる。しかも、マイスターズ・ウッドそれ自体が、特殊な水熱処理によってエイジング加工をほどこされた状態であるため、天然木の一番美しい状態を長く保つことができる。住まい手にとっては大きなメリットだ。
実現できる空間幅が広がる玄関框もラインアップ
踏板の仕上げは6色。スケルトン仕様のデザイン階段14段で48万4900円、蹴込み板、踏み板共に突板仕様の箱型階段14段であれば19万4100円~と工務店が提案しやすい価格設定とした。あわせて『マイスターズ・ウッド玄関框』も発売する。階段と同様、天然木突き板で仕上げた玄関框で、天然木ならではの色の濃淡を活かして、あえてランダム貼り仕様にしている。[写真1・2]のようにリビングに掘りごたつ風のくつろぎスペースをつくる際にも、床や階段との一体感が出る。
マイスターズ・ウッドの素材感、階段と床の連続性がもたらす空間の魅力は、動画+サンプル(無料サンプルを2つまで取り寄せ可能)で確かめることができる。
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