経済産業省は2月15日、砕石と砂利の放射線量の出荷基準の策定に向けた専門検討会の初会合を開き、「事務局素案」を示した。数値の基準については、決まった方向性はないものの、放射能濃度による基準では100~1000Bq/kgを目安に、表面線量率による基準では福島県の除染目標レベルである0.23μSv/hを目安に議論が進められた。2月下旬に専門家からのヒアリングを行い、パブリックコメントをはさんで3月中旬にとりまとめを予定。年度内の公表を目指す。
初会合では、流通状況や現地の実態調査などから、福島県内など一定程度の放射線量が検出された地域に限定して規制する方向での意見が多かった。数値基準については、慎重な検討を進めながらも、厳しすぎる基準で出荷が止まり、被災地の復興を妨げることがないよう一定の配慮を求める声もあった。
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