アスマーク(東京都渋谷区)はこのほど、1都3県・2府2県在住の20~50代の有職者男女(パート・アルバイトを除く)を対象に、「コロナ後の生活レベルと衣食住の変化」について調査を実施し、その結果を発表した。
Q.あなたの家計の経済的な”ゆとり”についてお知らせください。
家計の“ゆとり”について調べたところ、コロナ前は「ゆとり(余裕)がある」が14.7%だったのに対し、コロナ後は12.8%と1.9ポイント減少した。一方、「ゆとりがない」とした人はコロナ前が29.6%、コロナ後が38.3%と8.7ポイント増加した。
Q.コロナ前(2020年1月以前)に比べ、コロナ後(現在)の“住”生活について、出費を減らすためにおこなっていることを知らせください。
コロナ後の住生活で、出費を減らすために行っていることを聞いたところ、経済的に「まったく余裕がない」人の半数以上が「光熱費を抑えるようにした」と回答。全体でも2割以上が、光熱費を抑えていると回答した。
■経済的に“ゆとり”がある業種 上位5つ
加重平均により経済的にゆとりがある業種をピックアップしたところ、コロナ後は「建設業」「教育・学習支援業」「金融業、保険業」「学術研究、専門・技術サービス業」「電気・ガス・熱供給・水道業」の5業種がトップ5となった。コロナ前と比べ、「サービス業(他に分類されないもの)」がランク外になり、「学術研究、専門・技術サービス業」がランクインした。他の顔ぶれは変わらないが、全体的にコロナ前後でゆとりレベルが下降していることがわかった。
コロナ後、経済的にゆとりがない業種としては「宿泊業、飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」「運輸業、郵便業」「医療、福祉」「卸売業、小売業」の5業種がランクイン。コロナ前後でランクインした業種に変化はなかった。ゆとりがある業種と比べコロナ前後での差異が大きいことから、コロナの影響は元々ゆとりがない業種に対して特に強く、業種毎の格差が広がる傾向にあるとする。
調査期間は2020年12月25日~28日。有効回答数は640。
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