「空間デザインの未来をつくる」をミッションに掲げるtecture(東京都渋谷区)は、iPhone専用のアプリケーション「TECTURE AR(テクチャー・エーアール)」を開発し、マガジンハウスが発行するライフスタイルマガジン「Casa BRUTUS(カーサ ブルータス)」2月号(1月9日発売)にて「β(ベータ)版」を公開した。
同アプリは同誌に掲載されている、建築家・谷尻誠氏(SUPPOSE DESIGN OFFICE 共同代表)の自邸を紹介した特集ページと連動。記事中に記載されたQRコードをiPhoneで読み取り、誌面の図面や写真にかざすと、写っている家具などのプロダクト情報を入手することができる。プロダクト情報表示機能は、同社が提供しているプロダクト検索サービス「TECTURE」のシステムを、同記事に連動するよう開発したもの。オフラインの紙媒体からオンラインに連動させることで2次元の誌面を拡張し、読者が知りたい情報を瞬時に入手可能とした革新的なアプリとなっている。
また、画面上にあらわれる3D画像をタップすることで、誌面の事例写真とは異なる角度で内部空間を確認できる機能も搭載。品番・価格情報が入手できるため、空間デザイン従事者はメーカーへの問い合わせもワンストップで行うことができる。作業時間を大幅に「省略」できるほか、誌面に付箋を貼るようにして「マイリスト」を作成しストックすることも可能。
同アプリは、ニューノーマル時代にも対応した、オンラインとオフラインをつなぐ新たなサービスとして、情報伝達と空間提案の新たな可能性を提示している。今後は、機能の追装などバージョンアップを予定。
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