大建工業(大阪市)はこのほど、共同研究の実施や技術交流、研究者の交流による人材育成の推進によって、SDGs達成に貢献することを目的に、岡山大学との包括連携協定を締結した。2020年12月15日にはオンラインでの調印式が開催された。
同協定では、SDGsの17の目標に対する社会的課題の解決を主旨として、大きく「環境配慮型新素材の創出」と「健康社会の実現に貢献する空間構築」の2つを研究テーマに設定。1つ目のテーマ「環境配慮型新素材の創出」では、循環利用可能な資源である木材の有効活用や未利用資源を用いた新素材の研究開発などを行い、2つ目のテーマ「健康社会の実現に貢献する空間構築」では、抗ウイルス機能のメカニズム解明と性能評価手法の確立などを行っていく。また、両者の人材育成・能力開発支援においても産学で連携を図っていく。
同社のR&Dセンターと岡山大学は、ともに岡山県を拠点としていることから、これまでも、内装建材の抗ウイルス性能評価に関する共同研究を行うなどの連携を進めてきた。同社は、SDGs達成への貢献に向けた活動の拡大と加速を目指す中期計画を2019年度にスタートさせており、岡山大学もSDGs達成への貢献をビジョンとしている。両者の理念が一致したことから、パートナーシップを強化し、さらなるSDGs達成への貢献を図るため、今回、同協定を締結するに至ったという。
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