家庭用燃料電池、マイクログリッド利用でさらに省エネ効果

　家庭用燃料電池を利用したマイクログリッドは従来方式と比較して一次エネルギー消費量削減で約１３％、ＣＯ２排出削減で約２３％の導入効果があることが、都市再生機構中部支社と、トヨタ自動車、アイシン精機、東邦ガスの４社が愛・地球博の公式参加者用宿舎で行っている実証試験のデータ解析結果からわかった。

　検証したのは２台の家庭用燃料電池コージェネレーションシステムで作られる電気と熱を４住戸へ分配・供給するシステムでのマイクログリッドシステム。

　さらに、これまでのデータから、ＣＯ２排出削減効果では、１戸に１台（４戸で４台）の家庭用燃料電池を設置し電気、熱を他の住戸に供給しない場合にくらべ、約６％の削減効果向上が得られることが計算上分かった。４戸に対し２台の家庭用燃料電池で電気・熱を供給することで住戸毎の負荷の変動に対する平準化ができ、集合住宅への家庭用燃料電池導入のさらなる効果が得られた。