国土交通省は12月25日、建築基準法に基づく構造方法等に係る国土交通大臣認定を取得している防火設備、コンクリート等についてのサンプル調査の結果を発表した。125件の大臣認定を調査したところ、2件(2事業者)の不適合が判明した。
不適合が判明したのは、日本パネル工業の「NP耐火断熱パネル」(認定番号=FP060NP-0040、耐火構造)と、住宅構造研究所の鋼製ダンパー制振壁「延樹・ブランチ」(同=FRM-0437/FRM-0438/FRM-0437-1/FRM-0438-1、壁倍率)。前者は、仕切り壁の断熱材の組成が仕様と異なっていた。後者は、鋼板と筋かいの取付寸法と、鋼板のめっき抜き孔形状等が仕様と異なっていた。これらの不適合品については、指定性能評価機関で性能試験を実施し、安全性に問題ないことを確認しているという。
同省は、不適合品を出荷した2事業者に対し、不適合品が出荷された物件の所有者等への早急かつ丁寧な説明、特定行政庁への報告、是正措置の迅速・円滑な実施、相談窓口の設置、原因究明及び再発防止策の提出を指示した。
2事業者は、これらの不適合品の出荷先を特定しており、所有者等へ説明するとともに、実際に出荷した製品の仕様での大臣認定を取得する方針。不適合のあった製品の出荷は停止しているという。
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