リクルート住まいカンパニー(東京都港区)はこのほど、同社が運営するニュースサイト「SUUMOジャーナル」が調査した「東京駅まで60分以内、新築・中古の一戸建て価格相場が安い駅ランキング 2020年版」の結果を発表した。
築1年未満の「新築一戸建て編」で最も価格相場が安かったのは、JR常磐線・龍ケ崎市駅(茨城県龍ケ崎市)だった。価格相場は2080万円で、物件の中央値は土地面積が約174m2、建物面積が約100m2。東京駅まで55分、乗り換えなしで行くことができる。同市は「龍ケ崎市駅前こどもステーション」を設置するなど、働く子育て世代をサポート。駅周辺には大型店舗が並び、今後の発展も期待されている。2位はJR常磐線・取手駅(茨城県取手市)の2174.5万円、3位は東武野田線・六実駅(千葉県松戸市)の2285万円だった。
築1年以上・築15年未満の「中古一戸建て編」の1位は、東武野田線・高柳駅(千葉県柏市)だった。価格相場は2230万円で物件の中央値は土地面積が約131m2、建物面積が約101m2。東京駅まで乗り換え1回の計47分で行くことができる。同駅が最寄り駅となるのは柏市・松戸市・鎌ケ谷市の3市で、住民サービスや学校などについて違いを事前に調べておく必要がある。ショッピングセンターや公園なども整備され、自然を身近に感じながら生活することができる。2位は東武伊勢崎線・せんげん台駅(埼玉県越谷市)の2380万円、3位は東武伊勢崎線・大袋駅(埼玉県越谷市)の2480万円だった。
同社は、「新しい日常」を送ることで仕事や暮らしに対する意識が変化し、広さや性能へのニーズから全国的に「一戸建て派」が増加しているとして今回の調査を実施。新築・中古のトップ10を比較すると、新築の方が価格相場が安く土地面積が広い傾向が見られた。中古一戸建ては、かつてニュータウンとして人気を集めたエリアで建てられた注文住宅が多く、新築一戸建ては比較的新しく開発された安めのエリアの建売住宅が多いため、と分析している。同社は、予算を考慮しつつ、新築・中古問わずにエリアを見極めながら探すことを提案している。
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