YKK AP(東京都千代田区)は12月18日、Zoomによるオンライン記者懇談会を開催し、2020年度の事業概況や今後の見通しなどを報告した。
AP事業は今年4月時点では「売上は3割以上減る覚悟で臨む」とした同社だが、2020年度の売上高は前年比94%の4000億円を予想、営業利益は同27億円減少としたものの200億円に届く数字が出せるところまできているとした。
同社代表取締役社長の堀秀充氏は、当初の予想よりも上回った要因として、樹脂窓と防災関連製品が好調に推移したことを挙げた。樹脂窓は、4-11月が前年比102%、11月単体では104%で推移。特に首都圏が118%(4-11月)と牽引した。防災関連製品では、防災用マドリモシャッターが4-11月で前年比185%と好調で、九州では同682%と大きく貢献した。
今年はフォーラムや展示会などの情報発信はオンラインやウェブを中心に行い、オンラインフォーラム・セミナー「Live Stream Forum 2020」は6000人を動員、5万人を見込んでいたウェブ展示会「PRODUCTS PARK 2020」は26万人超の訪問があった。堀社長は、来年も内容をさらに充実させて挑みたいと、オンラインやウェブ開催に意欲を見せた。
2021年度の見通しについても「すぐにはコロナは解消しないが、後半はかなり売上が回復すると期待している」と述べ、引き続き樹脂窓、宅配BOXやウッドデッキなどのエクステリア商材は好調に推移するとし、またビル関連商品の回復にも期待した。非接触分野の商品も投入する予定。
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