YKK AP(東京千代田区)はこのほど、既存窓の内側に設置して断熱性・防音性を高める「マドリモ 内窓 プラマードU」のラインアップに、マンション施工に特化した「マンション用ふかし枠50」を追加した。
いまある窓を二重窓にすることで、屋外で80dBの騒音が発生している状況でも、屋内を図書館並みの40dBまで低減することができる内窓製品。これまでも、施工の際には現場に合わせた工夫が求められていた。同社が窓額縁見込み寸法の調査を行ったところ、65%が「70mm未満」と回答しており、こうした現場での内窓設置には「ふかし枠」が要る。とくにマンションでは、ふかし枠を支える補強部品が必要となるケースが多く、躯体に穴を開けて固定するなど多くの手間がかかっていたという。
新製品は、マンションへの内窓設置のこうした課題を解消するもの。補強部品に頼らず、ふかし枠自体で強度を確保する。まず、たてふかし枠と下ふかし枠をネジで緊結することで、下枠両端部の垂れ下がりを防止。さらに、下ふかし枠の中央部に既設サッシ枠との連結部品を設けることで、下枠中央部の垂れ下がりを防止する。
参考価格は、幅1700mm×高1800mmの引違い窓(内窓本体[複層3+3]+マンション用ふかし枠50)が税別16万3500円。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。