積水ハウス(大阪市)は12月14日、ウイルスや花粉などの汚染物質に配慮した新しい生活様式に対応する戸建て住宅の次世代室内環境システム「SMART-ECS(スマート イクス)」を発売した。
同システムは、熱交換型換気システム「アメニティー換気システムIV」の給排気口の配置を工夫することで、LDKなどの生活空間に新鮮な外気を取り入れて風上とし、玄関などの非生活空間を風下になるよう「換気ゾーニング」をすることで、家全体の空気の流れをコントロールするというもの。玄関で手洗いや着替えが効率的にできる「チェンジングルーム」などのプラン提案と合わせて、外からの汚染物質を生活空間に入れないよう配慮することが提唱されている新しい生活様式に対応するとしている。
また、換気の際に屋外に排気する熱を回収する熱交換型換気により、熱損失を約80%抑制できるため、快適性・省エネ性を維持しながら1人当たり30m3/h以上の換気量を家全体で確保するという。LDKには天井付空気清浄機「エアミー」を設置することで、24時間換気システムのみよりも約2~5倍速く微細な汚染物質の除去が可能。空気の汚れが気になるときは急速モードにするなど、施主の生活シーンに合わせて空気を清浄化する。
2021年4月からは、住宅設計用CADと連携した邸別換気解析システムで、顧客のプランごとに換気シミュレーション動画を提案予定。スマートイクスの換気・空気清浄効果を設計段階から見える化できるという。また、顧客のニーズに合わせ、最新のタッチレス設備や抗ウイルス建材など清潔さを保つアイテムや、家庭内感染の防止に配慮した「自宅療養配慮プラン」も提案していく。
今後は、全国(沖縄県を除く)の戸建て住宅全商品で追加提案を行っていく。年間販売目標は2400棟。標準価格は税別43万円から(アメニティー換気システムIV+エアミー2台、標準装備の換気システムからの差額)。
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