大和ハウス工業(大阪市)は、ペットを多頭飼いしている人を対象に、「多頭飼いにおけるペット同士の関係性や住環境での悩み」について調査を実施した。有効回答数762件のうち、犬多頭飼い件数は219件、猫多頭飼い件数は169件。調査期間は10月6日~19日。
犬を多頭飼いしている人に対し、どこで飼育しているか聞いたところ、「LDK」が63%と最も多かった。理由としては「いつも一緒にいられるから」、「家族の目が届くから」などの声が聞かれた。次いで「屋外」(29%)、「寝室」(23%)となった。猫を多頭飼いしている人に対しても同様の質問をしたところ、「LDK」(71%)との回答が最も多く、「寝室」(46%)、「廊下」(33%)と続いた。なお、猫については屋内全般を飼育場所とし、一部の部屋を除き自由に行き来できるようにしている家庭も多いことがわかった。
ペットに「専用スペース」を作っている割合は、犬多頭飼いが57%、猫多頭飼いが36%となった。専用スペースの内訳としては、犬多頭飼いでは「半分囲われた空間」が21%、「間仕切りされた空間」が17%、「個室」が13%、「その他」が6%となった。猫多頭飼いでは「半分囲われた空間」が12%、「間仕切りされた空間」が11%、「個室」が8%、「その他」が5%だった。
複数のペットを一緒に世話する上で苦労する点を聞いたところ、犬多頭飼いでは「ケンカやいじめがある」、「エサの横取りがある」、「場所の取り合いがある」、「飼い主の取り合いになる」といった「多頭飼い特有のトラブル」を挙げた人は44%だった。一方、猫多頭飼いでは60%が「多頭飼い特有のトラブル」と回答。犬と比べてペット同士のトラブルが多いことがわかった。
飼っているペットが「いたずら・そそう」をしたことがあるかとの問いには、犬多頭飼いでは8割以上が「ある」と回答。特に「不適切な場所での排せつ」(53%)との回答が多かった。猫多頭飼いでは9割以上が「ある」と回答。中でも「家を傷つける」や「吐き戻す」がそれぞれ60%強と多かった。
なお同社では、ペット専用スペースのつくり方や多頭飼いトラブルへの対処法、いたずら・そそうの防止対策などを獣医学博士・茂木千恵氏にインタビューし、アドバイスとして公開している。掲載ページはこちら。
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