スマホ(スマートフォン)が普及期に入り、「iPad」をはじめとするタブレット端末も続々と新製品が発売されている。これらで使うことができる住宅実務者向けアプリ(ソフト)も増えてきた。そこで新建ハウジングではこれらの活用術を探っていく。今回はタブレット端末について(新建ハウジング2012年2月10日号から全文掲載)
タブレット端末のメリットとしては大きく以下の5つを挙げることができる。
①持ち運び・設置が楽
②起動が速く、バッテリーが長持ち
③みんなで見て触れる
④電子書籍の閲覧に向いている
⑤アプリで用途や機能を拡張できる
出先/現場での使い勝手がいいということ。これらのメリットを生かすことができる活用法を考えたい。
現状と今後は?
こうしたメリットやコストメリットからタブレット端末の出荷台数は急増している。
昨年1年間のタブレット端末の世界出荷台数は6690万台(ストラテジー・アナリティックス調べ)。2010年の1860万台から約3.6倍に増えた。個人ユーザーに加え、企業や教育現場での需要も高まっている。
全世界でみるとアップル「iPad」のシェアが6割弱。4割弱がグーグルのアンドロイド系端末だ。残り1%強がマイクロソフト系。
今後は日本でもアンドロイド系端末やアプリが揃う。一方のアップルも、高性能化した「iPad3」を今春に発売して対抗。両陣営の競争によってさらに端末・アプリともに普及が進むだろう。住宅実務者向けアプリも続々と登場している(住宅用アプリについては次回紹介)。
実務にどう使う?
住宅実務への活用イメージは上の図のとおり。
「クラウド」(ネット上でデータを保管したりソフトを動かす技術)を活用することで、出先でも事務所と同じことが、しかも前述のタブレット端末のメリットを生かして行うことができるのは大きなメリットだ。
また、タブレット端末の普及にアマゾンや楽天などが日本でも電子書籍の本格展開に乗り出すことが重なり、今年は「電子書籍普及元年」になりそう。プロモーションツールとしての電子書籍の可能性にも注目しておきたい。
(三浦祐成)
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