ウッドデザイン賞運営事務局はこのほど、「ウッドデザイン賞2020」の受賞作品を決定した。上位賞は、最優秀賞(農林水産大臣賞)、優秀賞(林野庁長官賞)、奨励賞(審査委員長賞)、特別賞(木のおもてなし賞)で、29点が選出された。
最優秀賞には、建築・空間分野から「有明体操競技場」(日建設計、清水建設、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)が選ばれた。国際規模のスポーツ競技大会施設で、日本の伝統的な木造建築の美しさと競技場としても機能性を併せ持つ、世界に発信すべき建築であると高く評価された。
建築・空間・建材・部材分野からは、優秀賞に「CLT PARK HARUMI」(三菱地所、三菱地所設計、隈研吾建築都市設計事務所)、「Continuum」(九銘協)、「奈良県コンベンションセンター」(奈良県、PFI奈良賑わいと交流拠点、大林組、梓設計)、「FLATS WOODS 木場」(竹中工務店、齋藤木材工業、サイプレス・スナダヤ、三井物産フォレスト、山佐木材、山長商店)、「西脇市立西脇小学校保存・改修に伴う基本計画および工事」(西脇市、西脇小学校保存改修に伴う基本計画・設計組織、内藤設計、吉住工務店)が選ばれた。奨励賞には、ライフスタイルデザイン部門で「椿茶屋」「東馬込の家」「蔵の家」が、ハートフルデザイン部門で「Sou」「富士屋ホテルRE-BORN」が選出された。
ソーシャルデザイン部門では、技術・研究分野から「2×4工法床構面開発事業」や、コミュニケーション分野から山翠舎(さんすいしゃ、長野県)の「古民家・古木サーキュラーエコノミー」なども選出。特別賞には建築・空間分野から「CONTEXTED(コンテクステッド)」、「THE HIRAMATSU 京都」などが選ばれた。
同賞は、木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰し、国内外に発信するための顕彰制度。6回目となる今回は応募総数432点の中から191点が「ウッドデザイン賞2020」に選出された。審査委員長は、科学技術ジャーナリスト・赤池学氏。
表彰式は12月18日に関係者のみで実施し、日経オンラインセミナー「森林保全と都市木造化で持続可能な未来へ~木が実現するレジリエントな社会づくり~」の枠内にて映像配信予定。要事前登録。
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