リノべる(東京都港区)はこのほど、「住まいの断熱および窓に対する意識や対策状況」について調査を実施し、その結果を発表した。調査対象は、20代~50代の東京・神奈川・埼玉・千葉の住宅所有者550人。
調査対象者のうち、断熱に「関心がある」と回答した人は61.6%。一方で、「関心がある」と答えた人のうち「窓」の断熱対策を実施している割合は45.4%にとどまっており、半数以上が実施していない状況にあることがわかった。
対策を行わなかった理由を聞いたところ、「方法がわからなかった」が31.9%でトップに。次いで「費用対効果が悪かったから」(21.6%)、「効果がわからなかったから」(19.5%)と、5割以上が「わからない」ことがネックとなり実施に至らなかったことが浮き彫りとなった。
一方で、対策を実施した人の理由としては「効果が明確だったから」(56.5%)が最も多く、次いで「値段が妥当だったから」(32.5%)、「工事手配や設置が簡単だったから」(5.8%)となった。
断熱と聞いて、住まいの中のどのパーツをイメージするか聞いたところ、最も多かった回答は「壁」(41.8%)で、次いで「窓」(33.8%)、「床」(9.6%)となった。実際には「窓」が最も熱を流出しているパーツとなるが、「壁」の断熱材などは住宅の建築現場でも見る機会が多いため視覚的にもわかりやすく、また、外部と接する面積が大きいパーツのため、トップにランクインしたと考えられる。
冬に住まいから逃げるすべての熱の量に対して、窓から逃げる熱の量はどの程度だと思うか聞いたところ、「3割」が18.4%と最も多く、「5割」(16.5%)、「わからない」(16.4%)、「4割」(9.8%)と続いた。実際に逃げる熱の量は「52%」(YKK AP調べ)であるのに対し、調査では全体の42%が「5割未満」だと思うと回答した。
調査期間は11月25日、26日。
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