もるくす建築社(秋田県大仙市)は、スイス人の建築家のシェア・サシャさん、ドイツ在住の森林環境コンサルタントの池田憲昭さんと協業し、木材など質量のある自然素材をベースとするシンプルな構造の躯体で断熱・調湿といった機能を賄いながら、なるべく機械設備を使わずに快適な住環境を実現するエコロジーな建築思想・設計手法の普及を目指す「KANSO(カンソ)」プロジェクトをスタートした。そのモデルに位置付け、同市美里町に自社の事務所として建築中の「美郷アトリエ」で11月21日、構造見学会を開催。工務店や設計事務所、行政関係者ら全国から約20人が参加した。
美郷アトリエで最も特徴的なのは躯体(構造材)だ。地場産のスギの流通製材を用いた厚さ300mmを超える「製材多層パネル」により躯体を形成、この躯体の木材によって断熱性能を確保する。同パネルは、105mm角の角材(ログ材)を縦に並べて通しボルトや長ビスを使って連結する「縦ログパネル」と、厚さ30mmの間柱材を7層(210mm)積み重ねる「積層パネル」を組み合わせてつくる。
同パネルを壁に用いながら・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング紙面 12月10日号』に掲載しています
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