エコワークス(福岡市)はこのほど、熊本県内で木造の保育園を建設し、同県内初のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の認証を取得した。
住宅で培った断熱や省エネ化のノウハウを、施設の設計にも応用し、設計一次エネルギー消費量削減率116%を達成。地域材利用も含め、利用者の健康や省エネに資する施設として、SDGsの達成とも関連付けている。社長の小山貴史さんは「地域のZEBを担うのは地域の工務店であるべき」とし、ZEHだけではなくZEBも、設計・提案力の強化を図る。
同社の設計・施工によりこのほど竣工した木造保育園「NPO法人こどもサポート・みんなのおうち」は、熊本県内では初めてZEBの認証を取得した事例となった。同社にとっては、ZEBは福岡オフィス(改修)に次ぐ2つ目の事例となる。11月23日には内覧会を開催し、行政関係者ら約40人が集まった。
みんなのおうちは、小規模保育所に分類される施設。木造平屋建て、延床面積280.82m2で、住宅と比較しても極端に大きい規模ではない。設計は社内で行ったが「住宅の感覚で設計することができた」と小山さんは話す。
ZEHでは、外皮の高性能化によるエネルギー削減率を20%以上とすることが条件となっているが、ZEBは50%以上と、住宅より高い外皮性能が要求される。今回の事例では、外皮性能の向上によるエネルギー消費量削減率57%を達成した。
とはいえ、外皮の仕様は特別なものではなく、住宅の仕様とほぼ同様だ。断熱は・・・
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