新建ハウジングムック「住宅産業大予測2012」の内容の抜粋を中心に、住宅産業のこれからを予測/提言するWeb連載コラムです。今回は同書のなかから「2012年はどうなる? 工務店」を抜粋して紹介します(三浦祐成/新建ハウジング局長)
社長の仕事は理想を明確にし、人を輝かせること
理想に向かう努力
2012年の経営の基本姿勢として「逆算型キラキラ経営」を提案したい。
逆算=未来の自社の理想像と目標を固め、その実現には何が必要かを考え実践すること。必ず存在する理想と現実のギャップを埋めるのが経営の力だ。
キラキラ=理想像・目標を明確化したうえでスタッフの地力を高めながら仕事を任せ成長を促すこと。晴れ舞台に立たせればスタッフはやりがいを感じキラキラする。その姿に顧客は共感し、応援してくれる。
思い切って内製化
理想に向かう際に課題となるのが外部スタッフだ。
協力業者会での意思統一には限界がある。また、団塊世代がリタイア期に入り職人が減るなかで、消費税前の駆け込み需要がくる。
これらを考えると大工の社員化も選択肢だ。コストや教育は楽ではないが、その苦労が強みに変わる。電気など周辺工事の内製化を進めれば工期短縮や迅速なアフター対応につながる。
広報など事務系の内製化も一手だ。新卒や若い職人を採用し育てていけばキラキラ経営に近づいていく。
「住宅産業大予測2012」についてはこちらで詳細をご確認ください。
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