テオリアランバーテック(長野県松本市)は11月25日、長野県の間伐材であるカラマツ・アカマツを有効利用できる次世代木材「Wolesty Moca(ウォレスティー モカ)」の正式販売を開始したと発表した。
木材保存のプロフェッショナルである同社が、長野県・松本市・各地の公設試験場と共同研究を実施。木材の耐久性・寸法安定性などの諸性能を、熱と圧力のコントロールで達成する「熱処理技術」によって開発したもので、耐久性・寸法安定性・強度に優れているのが特徴。化学物質・石油物質を用いずに改質した、環境に優しい無垢木材となっている。
同製品は、熱処理によって芯までコーヒー色に着色、その後綺麗にエイジングする。芯まで着色されているため、木口塗装などのタッチアップも不要。ウッドデッキや住宅外壁材など、建材以外の新たな用途の素材としても活用が期待できるという。
同社は、長野県が森林県でありながら木材の生産量が少なく利用が進んでいないことから、蓄積量が多いカラマツ・アカマツを利用した同製品を開発。持続可能な森林製品を展開することで、「脱・石油 × 脱・化学」を目指す。
製品名の「Wolesty」は「Wood of Leisure and Sustainability」の造語。Mocaは熱処理よって焙煎されたコーヒーのように色づくことから名づけられた。
今後は、パイロットプラントでの製造・提供を開始。全国の設計事務所・ゼネコン・ハウスメーカー・工務店・外構店などへPRするとともに、WEBやSNSでの配信、オンラインセミナーを実施。他業界にもPRし、用途開発を行っていくとする。
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