パナソニック アーキスケルトンデザイン(大阪府門真市)は、1階の天井高が4メートルの2階建ての建て物を木造で実現できる高天井対応部材を、12月15日に発売する。
新たに開発した「4寸平柱」と「4寸壁パネル」、専用の接合金具「高耐力ホールダウン金具」を組み合わせることで、2階の重さを支える耐力を確保。1階の天井高を倉庫や店舗向けに高くし、2階に事務所を設けるなど、これまで木造では実現が難しかった建て物が実現可能になるという。
あらかじめ組み上げられた4寸壁パネルと、厚みを4寸(12cm)に統一した4寸平柱を用いることで、耐力壁の現場組みや壁下地の施工が不要になり、部材加工の手間を最小限に抑えられる。また、木と鉄を組み合わせた同社独自の梁「テクノビーム」と組み合わせることで、天井高4メートルでも空間を遮る柱が少ない大空間も実現可能だ。
同社は、テクノビームを用いたテクノストラクチャー工法の強度を生かし、2016年から平屋での天井高4メートル対応を開始。店舗や倉庫など非住宅建物の木造化を提案してきた。今回の高天井対応部材により、木造非住宅の設計対応力を強化。中小規模倉庫や店舗向けに展開していくという。
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