ホクシンハウス(長野市)は11月25日、規格住宅購入者と注文住宅購入者を対象とした「規格住宅と注文住宅のポイントに関する調査」の結果を発表した。
規格住宅と注文住宅の「それぞれを選んだ理由」を聞いたところ、規格住宅購入者の場合、「検討段階で金額がわかる」が29.1%で最も多く、次いで「土地と建物で総額がわかりやすい」(28.4%)、「見学などで物件を見てから購入できる」(18.7%)、「検討段階で機能・設備がわかる」(18.2%)、「工期が短い」(3.4%)と続いた。
一方、注文住宅購入者の場合では、「好きな間取りにできる」が55.2%で最も多く、次いで「自由度が規格住宅より高い」(23.3%)、「デザイン・内装にこだわりたかった」(10.4%)、「規格住宅だと満足のいく物件がなかった」(4.9%)、「機能・設備にこだわりたかった」(4.7%)と続いた。
注文住宅は「自分好みにアレンジできる」から素敵
規格住宅・注文住宅購入者が考える「それぞれの素敵ポイント」を聞いたところ、規格住宅では「費用対効果が高い。たくさんの状況で使われてきた設計間取りなので間違いがない」(40代/男性/東京都)、「住宅設備や機能がわかりやすい」(50代/男性/神奈川県)、「無駄なく良く設計されていて使い勝手が良い」(50代/女性/東京都)、「便利で機能的な住宅に住める」(50代/男性/栃木県)といった声が寄せられた。
一方、注文住宅では、「自分好みにアレンジできる」(40代/男性/福島県)、「住宅の全てを自分の思うとおりにできる」(40代/女性/長野県)、「自分のライフスタイルに合わせて自由設計できる」(50代/男性/神奈川県)、「自分の考えたプランに沿って建てることができる」(50代/男性/青森県)といった回答がみられた。
「規格住宅にしておけば…」思う点はコスト面
また、「注文住宅/規格住宅にしておけば良かったと思うこと」を規格住宅購入者、注文住宅購入者にそれぞれ聞いたところ、規格住宅購入者が「注文住宅にしておけば良かったと思うこと」では、「細かいところまで決められるのはやはり利点だと思う」(20代/男性/東京都)、「間取りを変えたいとかの希望が後々言えなかったこと」(30代/女性/兵庫県)、「自分の好きな住宅にできるところ」(40代/男性/埼玉県)、「自分好みに外観・内装を仕上げることができる」(50代/男性/埼玉県)といった回答がみられた。
一方、注文住宅購入者が「規格住宅にしておけば良かったと思うこと」では、「窓などのパーツが特注で規格品が使えない」(50代/男性/埼玉県)、「規格住宅のほうがコストがおさえられたのかなと思う」(50代/女性/愛媛県)、「設計に時間を要する、費用が掛かる」(50代/男性/千葉県)、「長く住むとメンテナンスが必要になってきて、その費用が痛い」(50代/女性/青森県)といった声が寄せられた。
「住む前と住んだ後で重要だと思う点」について、規格住宅・注文住宅の全購入者に聞いたところ、「住む前」の上位は「広さ・間取り」(56.8%)、「通勤・通学が便利な立地」(51.7%)、「耐震性や耐久性」(47.6%)なのに対し、「住んだ後」の上位は「断熱性や気密性」(42.5%)、「広さ・間取り」(38.7%)、「耐震性や耐久性」(36.7%)となった。
同調査は11月6日〜11月10日の期間、規格住宅購入者・注文住宅購入者1002人を対象に、ゼネラルリサーチがインターネット調査で実施したもの。
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