暮らしの困りごとを解決する総合プラットフォーム「生活110番」を運営するシェアリングテクノロジー(愛知県名古屋市)はこのほど、「おうちのメンテナンスの実態調査」を実施し、その結果を発表した。
住宅のメンテナンスの実施状況を聞いたところ、「やらなければいけないが、状況によってメンテナンスを怠ってしまうことがある」(47.1%)と回答した人が最も多かった。「やらなければならないし、出費は惜しまず必ず行うようにしている」と答えた人は22.1%と、8割弱の人がメンテナンスを十分に実施できていないことがわかった。
過去5年間に実施したメンテナンスの種類を聞いたところ、最も多かった回答は「庭の手入れ」(84人)だった。次いで「外壁塗装および補修」(71人)、「水回りのリフォーム」(64人)、「屋根の補修」(54人)となった。
「防蟻処理」は24人が過去5年の間に行ったと回答。一方で、防蟻処理を行う必要性が低い「築5年未満」のユーザーを除いた、防蟻処理を行う必要性が高いと考えられる81.2%(169人)の回答者に絞って過去に実施したことがあるか聞いたところ、実施率は16.5%にとどまった。
住宅のメンテナンスにかかった過去5年の年間平均費用は、全体では「24万7673円」。築年数ごとで見ると、築10年未満の住宅の平均年間費用は「10万511円」、築11~20年では「37万9947円」、築21~30年では「33万6757円」、築31~40年では「40万3842円」、築41~50年では「44万7143円」となった。
築11~20年の費用が高い一因として、ハウスメーカーなどの長期保証制度が築10年を区切りに有償化することとの関係性が考えられる。
メンテナンスの依頼先としては「個別の専門業者」(43.8%)が最多。次いで「長期保証を受けているハウスメーカー」(28.4%)、「自分で行っている」(22.6%)、「メンテナンスを実施していない」(5.3%)となった。
アンケートの回答者数は208人。回答者の住宅築年数は「築5年未満」が18.8%、「築5~14年」が34.1%、「築15~24年」が20.2%、「築25~34年」が16.3%、「築35~44年」が7.2%、「築45年以上」が3.4%(平均築年数は16.7年)。調査期間は10月24日~26日。
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