パナソニック(大阪府門真市)は11月9日~20日までの間、住宅市場向け内覧会「くらし体感スクエア2020オンライン」を開催した。同社と取り引きのある住宅事業者などが参加できるプライベート型の内覧会で、次年度に向けての新製品やコンセプトハウスなどを紹介しながら家づくりやそれに関連する商材、暮らし方の提案を行った。
例年は全国の主要都市の会場で行っていたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、初の試みとなるMicrosoft Teams(マイクロソフト チームズ)を使ってのオンライン開催となった。同社の営業担当者がアテンドし、参加者の画面と同期させながら一緒にバーチャル空間などを巡っていくアテンドツアーは30~40分ほど。この他、オンラインセミナーも開催された。期間中約2万5000人が参加した。今年6月頃、リアル開催は難しいと判断し、新しい試みとしてオンライン開催の準備を進めてきた同社。今後については、オンライン開催にするかどうかはまだ未定としながらも、オンラインとオフラインを組み合わせた「ハイブリッド開催」に意欲を見せた。
今年のくらし体感スクエアでは「ニューノーマルな家づくり」をテーマに、家を「住む」から「楽しむ」ものへと定義し、これからの新しい暮らしのための空間を提案。新しい生活様式に対応する暮らしを3つのテーマ、「健」(健康な暮らしのための空間提案)、「楽」(多様化する家での暮らし方の提案)、「備」(家を一番安全な場所にする備え、設備の提案)に分け、それぞれのテーマに沿って商品や暮らし方を紹介した。特に「健」では、自動でフタを閉じてから洗浄する機能を備えた全自動おそうじトイレ「アラウーノ」や、家と外との接触回避のための玄関先ユニット、空気清浄システム、タッチレス水栓など感染予防対策のための新商品が目立った。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。