※新建ハウジング紙面から
地域材を活用した家づくりを手掛ける大蔵建設(長野県飯田市)は、培ってきた設計力をふるに生かして開発した四角形の提案(規格)住宅「木のハコ」により、30代の子育て世代など若いファンをつかんでいる。
年間8棟ほどを手掛ける新築のうち、6棟ほどを木のハコによって安定的に受注。コロナ禍のなかでも、今年と来年の受注は確保済みだ。
同社社長の大蔵実さんは「地域の木をふんだんに用いた快適で性能にも優れる高品質な家を、若い世代にも提供していきたい」と話す。
受注減少に強い危機感
3年前に木のハコを開発した理由について大蔵さんは、「受注が取れなくなるかもしれないという強い危機感があったから」と振り返る。30年前にOMソーラー協会(当時)に入会し、その後は、コンスタントに年間8~10棟を手掛けてきたが、5年前からじりじりと受注が減少、「特に30代を中心とする子育て世代の受注減が顕著だった」。長年にわたり、地元の山と手を結び、構造体をあらわしにした「民家型」の工法を主力にし、「木が好きで環境問題に意識のある」顧客を開拓してきたが、近年は民家型工法を前面に押し出しても、子育て世代の反応が少なくなったという。
大蔵さんは原因として・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング紙面 11月10日号』に掲載しています
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